“雪の花”舞う越後高田の味噌づくり
株式会社杉田味噌醸造場 代表取締役 杉田文子
江戸文化文政期１８２０年に高田上小町（現 上越市本町）の町屋で創業した杉田味噌醸造場。
越後みその中でも米糀の使用量が多く、旨みと甘みの調和したまろやかな味わいを特長とする越後高田の米糀みそを継承する蔵元です。
地元新潟県産大豆をはじめとする原料の厳選、伝統技法の継承に加え、技の研鑽に日々努めております。２００年にわたり培った技法を守りつつ、創意工夫を取り入れて新たな製造技法を構築した６代目は、平成４年「卓越した技能者（現代の名工）」として表彰の栄に浴しました。
先人が築いた技に加え、雪国・越後高田の厳しい風土で熟成を重ねることにより、味噌に深みのある旨味をもたらします。発酵に適した恵まれた自然気候で、長年お客様にご愛顧いただく幸せを胸に、これからも誠心誠意おいしい味噌づくりに励んで参ります。
工場長 杉田邦生「『安全で良質な原料を使い、その持ち味を十分に引き出すのが味噌蔵の技術である』という理念に則り、原料にこだわり、味噌を育む微生物と対話を重ねる謙虚な姿勢を忘れずに、丁寧な仕事と醸造技術の向上に努めております。」
自慢のお味噌 雪の花みそ 特撰中辛
地元新潟県の大豆と米で仕込む米糀みそ。味噌汁にすると、『雪の花』の名の通り、丁寧に手作業で仕込んだ白い米糀がお鍋にふんわりと浮かぶ「浮き糀みそ」です。
爽やかな発酵香と米糀が醸す甘み、コクのある旨みが調和したバランスの取れた味わいが身上。食べ飽きしない風味で、素材の持ち味を生かす“料理の名脇役”たる味噌をぜひご家庭の味に。
お料理にお使いいただくと主張し過ぎず、どんな素材とも好相性の万能な味噌です。特に豚汁や野菜がたっぷり入るみそ汁ですと、汁に溶け出した野菜の甘さや旨みと味噌の調和をお楽しみいただけます。また、きゅうりや新生姜などの生野菜にそえて、香り立つ味噌そのままの風味を召し上がっていただくのもおすすめです。
越後みそのある豊かな食シーン
みそ漬、あま酒など、味噌蔵ならではの商品展開とともに、味噌スイーツ、チーズみそ漬といった“老舗の味噌を愉しむ新しい食スタイル”の提案を心掛け、ライフスタイルや時代嗜好を捉えた新商品開発にも積極的に取り組んでおります。
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